トレーナー帯同記・【沖縄準優勝】バスケットボール大里中学校

大会へのトレーナー帯同って、どんなことしてるの?
そんな声があったので、記録用として記事にしておきます。

中体連バスケットボール県大会2023

沖縄県南城市立大里中学校男子バスケットボールに帯同。

万全の状態で全試合を戦ってほしいという想いから、父母会から依頼がありました。

これまでの大会でも、大事な試合で脚を痙攣し、試合後に整骨院に来ていた経緯もあります。地元の中学校だし、僕が力になれることがあるなら、と料金を提示してサポートが決まりました。

基本的には、今回はケアトレーナーとしての役割です。

サポート内容
☑︎大会前にメンバーのヒアリング
痛みや張り、既往歴の確認
☑︎大会3日間、試合中のベンチ横での応急対応
☑︎試合前のチェック、ケア、テーピング
☑︎1試合目と2試合目の間のケア、テーピング
☑︎翌日に備えたストレッチ指導

さて、ここからは実際の動きを記していきます。


大会前日

選手たちとの顔合わせも兼ねて、身体の状態のヒアリングを実施。

痛みや張りはある?
過去にケガをしたことは?
1日に2試合あった場合の疲労感などはどんな感じ?

1人1人チェックして、大会中にケアやテーピングが必要かの参考にします。
初対面の選手もいるので、遠慮して言わない傾向もあるので、そこは大会中もコミュニケーションをとりつつやっていこう。「大丈夫です!」が口癖の選手もいるので。笑


大会初日
いよいよやってきました、中学部活の集大成の大会。


初日の会場は南城市玉城総合体育館。

初戦のアップ前、数名のテーピング実施。
この大会は、決勝リーグまで残れば3日間で6試合をこなすハードスケジュール。なるべく疲れを残さず、総力戦で勝っていくことも戦略のひとつです。

1回戦 91 – 45 久辺 ◯

初戦を勝利で飾り、2試合空きで2回戦があります。選手に疲労具合の確認。これまでケアをしたことのない選手もいるので、ケアするとどう変わるかを実感してもらいました。

股関節まわりを中心にケア。
「おぉ!軽くなった!」
下半身と上半身を繋ぐ股関節まわりの動きを良くすることで、脚が軽くなったり、ディフェンス時の構えをしやすかったりします。

2回戦 67 – 39 首里 ◯

ベスト8進出して初日は終了。試合間のケアで脚が軽くなった体感をしてもらったので、股関節のストレッチをみんなに指導して翌日に備えてもらえました。


大会2日目

身体の張りが気になる選手のケアからスタート

この日の初戦は3試合目と比較的ゆっくり。大里中学校でシューティングをしてから会場に向かいます。その時間を利用して、数名の選手のケア。

ケアで軽くなると分かった選手たちは「ケアお願いします」と自分から申し出ることが出てきました。良い傾向。“自分の身体の状態を知る”ってめちゃくちゃ大事なこと。

そして会場である豊見城市民体育館に移動。

この日の初戦に勝てばベスト4進出で決勝リーグに進んで、3日目まで残ることが決定します。大事な一戦。

3回戦 66 -63 読谷 ◯

なんとか接戦を勝利して決勝リーグ進出。タイトな試合でした。出場したメンバーも7名で疲労は明らか。

次の試合は2試合空き。どれだけリカバリーしてベストな状態で次戦に挑めるかが大切。選手1人1人に声をかけ、ケアとテーピングを実施しました。

もうこの頃からは、選手もちゃんと筋肉の張りや違和感を伝えるようになってきています。コミュニケーションとって、接触を多くすることって大切ですね。

さぁ次からは決勝リーグ。目標としている九州大会出場の条件は2位以内。1戦1戦、大切に戦います。

決勝リーグ1戦 51 – 54 北谷 ⚫️

最後の最後まで分からないゲームは惜しくも敗戦。4Q中盤、1人の選手がリバウンド着地で軽く足を捻ってコート外へ。選手の足の状態を確認すると、大きな捻挫ではない、復帰できる、と判断しテーピングを巻いてコートに戻しました。

それと同じ時間、チームのエースが両脚を痙攣してコート外へ。選手と確認して「まだ出れます!」と脚の状態もいけそうだったので、軽くケアして両ふくらはぎをテーピングしてコート復帰。

その数分後、また別の選手がふくらはぎを痙攣。筋肉の状態もよくなかったので、そのまま退場。

選手3人が負傷するという激闘の試合でした。
それでも翌日は、決勝リーグあと2戦残っています。気持ちの切り替え、身体のリカバリーをしっかりしていこう!


大会3日目

7:30 大里中学校集合。シューティングなどそれぞれ調整。トレーナーとしても選手たちが万全の状態でのぞめるように身体のチェックしていきます。

昨日の試合で負傷した選手からチェック。2人はケアとテーピングでいける!1人の選手は長い時間のプレーは厳しそう。踏み込みやジャンプをチェックしながらテーピングを巻いていきます。


そして最終決戦の会場へ。(豊見城市民体育館)

選手の状態を監督に伝え、トレーナー目線での情報を共有します。

決勝リーグ2戦 62 – 60 港川 ◯

ギリギリの戦いを制し、あと1戦にかけます!
試合間のケアに慣れてきた選手たちは、自らケアやテーピングを要求してくるようになってきました。
さぁ、残り1試合。勝って九州大会に繋げましょう。

決勝リーグ3戦 59 – 48 北中城 ◯

見事に勝利し、2勝1敗で準優勝。
九州大会派遣を掴み取りました!
本日の2試合はどちらも逆転勝ちで、勝負強さが光った試合でした。

「金城さんのケアやテーピングがあったから、最後までパフォーマンスを保てて戦えたと思います。ありがとうございます!」
監督や父母からそんな言葉をいただきました。

はじめはケアやテーピングに積極的でなかった選手たちもいた中で、体感するごとに、自らケアやテーピングを求めてくる。この体験が本当に嬉しい。

ここをちゃんとケアできたらこれだけ軽くなるんだ、を知ってもらえた。“ケアの重要性”というのはこういったことから始まるもんだと思っています。

「ケアの重要性を分かったのなら、セルフケアをしっかりやって九州大会に向けて準備してください」
それだけ選手たちに伝え、今回のトレーナー帯同は終了となります。

これからもっと強くなるために、良いパフォーマンスを継続する身体を作るために、この経験を活かしてくれたら幸いです。

▼トレーナー現場でのテーピングサポート(ショート動画)

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