「雨の日は体がだるくなる」「気圧の変化で古傷が痛む」など、天気が原因で体調不良を起こす人、皆さんのまわりにもいませんか?
今回の記事は、台風とギックリ腰。因果関係がなさそうでありそうなお話です。
ギックリ腰になる原因
急性腰痛症(きゅうせいようつうしょう)は、突然腰部に疼痛が走る疾患で、関節捻挫・筋肉の損傷・筋膜性炎症などの症状をいう。
俗称はぎっくり腰(ぎっくりごし)。地方によっては「びっくり腰」とも呼ばれ、欧米ではその病態から「魔女の一撃」とも呼ばれている。ウィキペディア
・急な負荷がかかる … いきなり動いた時など急激な負荷がかかり発症
・慢性的な症状の蓄積 … 筋肉疲労の蓄積などがあり、なにげない動きで発症
台風が体に及ぼす影響
台風の定義:熱帯低気圧状態、風速17m/s以上のもの
暖かい海水で上昇気流が発生し積乱雲が連なり、”中心気圧が下がる”ことで台風が発生します。
台風により低気圧になると、身体に様々な影響を及ぼすとされています。
・自律神経の乱れ : 耳にある気圧受容器が気圧を感知。気圧が低下すると、身体の外から押さえる力が少なくなり、身体は膨張しようとします。そうなると、身体の緊急状態に発動する交感神経が優位に働き、痛みに敏感になります。
・血流の停滞 : 自律神経が交感神経優位になると、血流は停滞します。体圧力が減少すると血流量が減少し血行不良に陥ります。
気圧の低下からギックリ腰に
[char no=”3″ char=”YUTA”]気圧が下がると、自律神経が乱れ、血行が悪くなりことは分かりましたね。血液が酸素を運び、筋肉や神経など体の様々な場所に栄養を供給しています。血行が悪くなると酸素供給が滞り、・筋肉に張りが出る
・筋肉内圧が高まり運動制限が起こる
・神経過敏となり交感神経優位で痛みが出やすくなる
など身体にとって良くない現象が引き起こされます。これが、ギックリ腰を誘発してしまう原因のひとつです。[/char] [char no=”12″ char=”腰痛 主婦”]台風によってこんなにも身体に影響を与えているのね。家の台風対策だけでなく、身体も台風に備えておかなくちゃいけないわね(笑)[/char] 「え、こんな動きでギックリ腰になるなんて信じられない!不思議!」という声が多いほど、急に起こるギックリ腰。今回の台風前後でも「またギックリ腰!」と思わず声を出してしまうほど腰痛患者さんの来院が増えました(2020年9月初旬の台風9,10号)
・トイレの便座に座るとき
・シャンプーをしようと前かがみになったとき
・冷蔵庫の扉を開けたとき
・車から降りようとしたとき
ギックリ腰になったらどうしたらいいの?
[char no=”12″ char=”腰痛 主婦”]さて、私のギックリ腰、どうにかしてもらえませんか?[/char]
[char no=”3″ char=”YUTA”]はい。では診ていきましょう[/char]
まず整形外科で、骨や椎間板などに異常がないかの検査をオススメします。“痛み”というのは、体を治そうとするときの炎症反応です。痛みの度合いによりますが、患部はあまり動かさないようにしましょう!
ギックリ腰になった際に筋肉は硬くなる
「ピキッ」って痛めた際に、体は「危ない!」と周囲の関節や筋肉にロックをかけて固めます。患部だけでなく、周囲の筋肉も硬くなってしまい動きを制限します。
[char no=”3″ char=”YUTA”]私の整骨院の場合では、患部には強く触れずに、まず周囲の硬くなった筋肉をほぐしていきます。胸郭や股関節の可動域を出してあげて、日常生活の動作を楽にします。[/char]
[char no=”12″ char=”腰痛 主婦”]腰は触ってないけど、動きやすくなったし呼吸もしやすくなりました。[/char]
[char no=”3″ char=”YUTA”]肋骨まわりが固くなると、呼吸も浅くなり緊張状態が続きますからね。周囲の筋肉をゆるめることが症状軽減の第一歩。私の院では安心できる身体作りを主軸に施術しています。[/char]
病院のリハビリや治療院によって、対処の仕方は様々です。ご自身が納得する治療法を是非見つけてください!!
対処法は?「日常生活を注意する」「ストレッチ」
施術で良くなっても、日常生活の過ごし方ですぐ悪化する傾向にあるのがギックリ腰です。”動き方”や”座り方”に気をつけましょう。
・腰をひねらない
・下のものを拾うときは腰から曲げず脚からしゃがむ
・動き出すときはお腹に力を入れる(腹圧を高める)
腰の過度の負担は、再発させる要因になるので、股関節や胸郭部分の可動性を高めましょう。腰の負担の軽減に繋がります。
肩甲骨の間で捻りましょう!背中から上だけで捻るイメージです。
※腰で捻ってしまわないように注意しましょう!
腰痛の原因のひとつに、腹圧の低下も考えられます。お腹と背中は表裏一体の関係にあります。よく腰痛に「腹筋しなさい」と聞いたことありますよね。正確には、腹筋の奥にあるインナーマッスルを機能的に使えるようになると骨盤・腰回りは安定します。
ドローインをして深層筋である”腸腰筋”に反応させよう
▼腸腰筋トレーニング(動画)▼
ギックリ腰に関するQ&A
腰痛の予防解消 突然のぎっくり腰に最適 医師が考案した「お医者さんのコルセット」
まとめ
台風による気圧とギックリ腰の関係性がみえてきたのではないでしょうか?台風など低気圧から避けることはできません。自然現象と”私たちの体”は因果関係にあるということを忘れてはいけません。ギックリ腰になってしまった方は、お近くの専門家に相談する、過去になったことがあるという方は、ストレッチなど身体の機能性を高めて予防する、という意識が必要です。
[char no=”3″ char=”YUTA”]日本に住んでる以上、台風から逃げられないので、自然とも身体とも上手に付き合っていきましょう[/char]