こんにちは。
沖縄県南城市にある「いこい整骨院」を運営しながら、スポーツ現場や学校チームのサポート、映像制作などを通して“人の想い”に寄り添う活動をしています。
高校生アスリートのケガ予防やコンディショニングサポートにも力を入れており、今回ご紹介する知念高校女子バレー部には、現3年生が1年生の時からサポートに関わらせていただきました。
この記事では、22年ぶりの高校総体優勝を果たした知念高校女子バレーボール部の軌跡と、その裏で選手と向き合い続けた僕自身の視点から、“サポートのリアル”をお届けします。
ジュニアアスリートの現場に立つと、いつも思うことが。
「誰かが“そばにいる”だけで、救われる瞬間がある」
ということ。新チームで挑んだ昨年12月の新人大会でも、石垣島まで帯同し、連戦で痛みが出た選手のケアやテーピングをして試合に挑みました。
僕ができるのは、そのすぐそばで、身体と心の声に耳を傾けること。
新人大会から始まり、NIKKEI杯、平安杯、そして高校総体へ。
ただ結果を追うだけでなく、ケガや不安に向き合いながら、一人ひとりが“自分の身体とどう付き合っていくか”を考える時間が続きます。
2月、NIKKEI杯でも見事に優勝。
勢いそのままに、チームは“県内最強”と言っても過言ではない状態に。
ただ一方で、日々の練習や大会続きによる疲労、身体への負荷は確実に積み重なっていました。
「ケガをしないことも実力のうち」。そう痛感しながら、サポート体制をさらに強化する必要性を感じていました。
3月に行われた平安杯。
この大会は、チームにとって忘れられないターニングポイントとなりました。
大会直前、チームのムードメーカーであり守備の要でもあるリベロの選手が、前十字靭帯を断裂。手術を余儀なくされ、当面の大会は絶望的に。
まさに「支えてくれていた背骨」がいきなり抜け落ちたような衝撃でした。
その動揺が広がる間もなく、さらに他の主力選手にも相次ぐケガで戦線離脱が続き、試合直前のチームはまさに“ボロボロ”な状態でした。
結果は4位。
大会後の控室では、涙を流す選手、言葉を失う選手、下を向くスタッフ…。
そこにあったのは、「このままじゃ終われない」という強い悔しさでした。
けれども、暗闇の中にも光はある。
主力が不在の中で、出場機会を得た選手たちが全力で役割を果たし、ベスト4まで進出。
「自分たちの力だけでも、ここまで戦える」という自信と、仲間の存在の大きさを再認識した大会にもなりました。
この平安杯を境に、チームは少しずつ変わり始めます。
練習量の見直し、身体の使い方への意識、そして“チームとして勝つ”ことへのこだわり。
すべては、この試練から始まりました。
僕自身も朝練に顔を出すようになり、選手の状態を確認したり、監督とコミュニケーションをとるように。
個々の体の状態を“マネジメント”していくスタイルに移行。時間もなかったので理想とすることはできなかったが、ただがむしゃらにやる練習ではなく、どの筋肉をどう使うか、疲労はどう抜くか、どのタイミングで休ませるか——
そんな意識がチーム全体として「自分の身体に目を向ける」ようになっていったような気がします。
5月24日〜27日。
高校総体本番。すべての想いが詰まった大会。
僕も試合日の朝6:00から体育館に出向き、選手たちのケア・テーピングに入りました。
「ちょっとここが張ってて…」
「この動きで痛みがあるのでテーピングしてほしい…」
その小さな違和感が、試合の結果を左右することもあります。
テーピングで安心を、僕が近くにいることで安心を——。
プレーするのは彼女たち。でも、その100%を引き出すために、僕ができることを全部やりたいと思いフルコミットで関わる。
結果は——優勝。
知念高校女子バレー部、実に22年ぶりの高校総体制覇。
決勝リーグは死闘。相手にリードを許す展開が多かったが、粘って粘って自分たちのリズムになるまで耐えて逆転、そんな試合が多く、選手たちの成長を感じました。

試合後に流れた涙には、悔しさも痛みも、すべてを乗り越えてきた“誇り”がにじんでいました。
ケガ人続出の戦線離脱から約2ヶ月、本当によく頑張りました。知念高校女子バレー部に関わる全ての人たちの支えを体現してくれました。

インターハイ全国の舞台は岡山県。
それを聞いて、僕自身も不思議な“縁”を感じました。
実は昨年9月から、岡山県(美作市・玉野市)へ定期的に出張施術に行っていて、すでに何度も訪れている土地。
その場所で、彼女たちの「全国」があるというのは、偶然というよりも“必然”のような気がしています。
大会日程に合わせて、岡山での出張施術の予定も調整し、全国大会も万全のサポートをしていく予定。選手のために、また現地で全力を尽くしたいと思います。
📷【関連リンク・記録】
🔗 岡山で【定期施術】することになった経緯
僕が選手たちのサポートに入るとき、
ただケガを防ぐため、テーピングを巻くため、だけで現場に行ってるわけじゃありません。
もちろん、身体のケアや使い方の大切さはしっかり伝えたい。
でも本当に届けたいのは、「自分の身体とちゃんと向き合うことの価値」。
ケガを経験したからこそ気づけること、学べることって、確実にあるんです。
そしてもう一つ、僕自身の姿を通して伝えたいことがあります。
整骨院を運営し、トレーナーとして遠征にも行くし、映像も撮るし、最近では「IKOI villege」という場所づくりにも挑戦中。
ひとつにしぼらずに、好きなこと・やりたいことを全てやるスタイル。
そんな働き方、生き方があってもいい。
「こうしなきゃ」に縛られず、
“想いベース”で動いていいんだよ、ってことを伝えたい。
枠にハマらなくたっていい。
大事なのは、自分の気持ちに正直でいること。
サポートを通して出会った選手たちに、
そんな大人の姿をちょっとでも見せられていたら嬉しいし、
数年後ふと思い出して、「自分も自分らしくやってみようかな」って思える瞬間が来たら、
それが僕にとっての“サポートのその先”です。
てことで、全国大会の準備します!