筋膜の機能
筋繊維で発生した力をまとめ、伝える役割を担っている。
「筋膜が筋の長さを決定する」とも言われているので、”強度”とある程度の”弾力性”が要求される。
“強さ”を保障するのがコラーゲン繊維
これらのコラーゲン繊維や筋繊維が円滑にする働きがヒアルロン酸。
筋膜の伸張性の低下や短縮は、コラーゲンの過剰な結合による結合組織の肥厚や高密度化であるとされている。
■SBL:スーパーフィシャル・バックライン
■SFL:スーパーフィシャル・フロントライン
■LL:ラテラルライン
■SPL:スパイラルライン
■SFAL:スーパーフィシャル・フロントアームライン
■SBAL:スーパーフィシャル・バックアームライン
■DFAL:ディープ・フロントアームライン
■DBAL:ディープ・バックアームライン
■FFL:フロント・ファンクショナルライン
■BFL:バック・ファンクショナルライン
■IFL:同側のファンクショナルライン
■DFL:ディープ・フロントライン
足から膝まで、膝から頭部(眉)までの2つの部分から構成
身体を直立伸展した状態に保ち、屈曲する傾向を防ぐ役割
人の発達において、乳児はSBL筋によって頭が持ち上げられ、目を使い、身体の各部は腹部、臀部、膝部、足部の順に下に向かって支えられるようになる。
・足趾から骨盤まで、骨盤から頭蓋までの2つの部分から構成
・身体前面で起こる反射活動
全身的姿勢機能はSBLとバランスをとり、重心より前で張力により支える
とっさの反応に優れた速筋繊維が多い
LLはX字を形成している部分が多い
姿勢では前後のバランスを調整する。両側が働くと左右のバランスを取る作用をする
体幹の外側運動や回旋運動のブレーキとしての調整機能
二重螺旋はすべての平面において体のバランス維持を助ける
SPLの遠心性収縮や等尺性収縮は、体幹と下肢を安定化して回旋による転倒を防ぐ
身体前面と側面で広範囲に動く上肢の位置を制御する
DFALと連携する
背側のライン (脊柱後面から指先の手背まで)コントロール
肩と上肢の外転を制御する
肩甲帯から胸郭や脊柱(姿勢)が不安定状態の場合に酷使される傾向あり
プランクのポーズ
自由上肢では、主に母指を通して手の角度と握力を制御する
■BFL:バック・ファンクショナルライン
■IFL:同側のファンクショナルライン
立位姿勢の調整にはほとんど関与しない
主に運動やスポーツ、そのほかの活動時に機能し、四肢の複合体を安定化してバランスを保つ
あるいは反対側との相互作用によって強化される
骨盤帯を基点として、3つのFLが機能的に連結している
複数のライン接続が全身の連続的な力の発揮を可能としている
大きな動きや筋力を発揮する場面で使用されるライン
すべてのラインの中で最も高密度な筋膜で、遅発性、持続性の筋繊維
横隔膜-腰方形筋-腸腰筋の連動で呼吸のリズム、歩くリズムにつなげていく
自律神経節との繋がりが深い(交感神経-副交感神経)